どのような医療の分野においても言えることですが、手術は数多くの検査と医師の入念な計画によって、可能な限りの処置がなされますが、どのようなケースにおいてもどのように優れた医師による施術であっても100%うまく行くということはありえません。
それは手術を行う医師にも言えることですが、手術を受ける患者も生き物である以上は常に体も変化を繰り返しているためで、その日の体調や体の思わぬ反応などが原因となってなんらかのトラブルが起こらないとも限りません。
まず第一の関門は、インプラントを埋め込んでから2~3週間後です。
この時点で抜けてしまうケースは、ヘビースモーカーや生活習慣病のある人が多いのですが、インプラントを埋め込んだ周囲の骨が柔らかすぎたり硬すぎたりしても抜け落ちてしまうことがあります。
また細菌に感染した可能性もあるために、できるだけ早く医師に診てもらう必要がありますが、大抵の場合は症状に対する正しい処置を行って再度埋め込めば定着するようです。
次にインプラント体はしっかり結合していたのに、人工歯を被せた途端に抜け落ちてしまうというケースです。
これは骨が少なすぎる場合に“骨造成”の治療を行なってから埋め込んだというケースが多く、新しく付加した骨とインプラント体との結合が不十分であったことが考えられます。
この場合も、結合の状態をみながらある程度の期間をおくことによって再び使用が可能になります。
第二の関門は、インプラントを埋め込んでから3年後あたりです。
これは上顎の柔らかい骨に埋め込んだ場合に起こることが多いのですが、顎の骨というのは下顎よりも上顎のほうがやわらかくできているために、どうしても上顎に埋め込んだインプラントのほうがトラブルも起こりやすいようです。
この場合にはさらに長くて太いインプラント体に取り替えられるか、追加でもう1本埋め込むことによって改善されます。
また、もともと歯周病があったり定期検診やメンテナンスを怠ってしまう、インプラントの周辺に炎症が起こって歯周病になってしまうこともあります。
そうなるとインプラントには人工歯のように神経が通っていないために気付きにくく、分かったときにはかなり進行しているという可能性もあります。
インプラントやさしい基礎知識は、インプラントについて解説しています。
インプラントや歯周外科治療などでは出血を伴うことが多いために、手術の前検査では“血液検査”も行われます。これは、全身の健康状態を把握するために行なうのですが、特に糖脳病などの疾病がある場合には傷の治り・・・・